大阪 阪南市 環境問題研究会

阪南市の環境について

今年も野焼きのシーズンイン

秋風が気持ちのよい季節になってきました。

前回の記事から1年経過しましたが、阪南市の野焼きが少なくなったからではありません、一年中あちらこちらの畑で刈草や作物残渣、農業資材と思われる焼却は行われています、明らかに石油由来の物を燃やしている臭いもしています、行政からの市民への啓発は一切行われないままです。

市議会では移住促進の為に他市の例を取り上げて人口を増やそうとしていますが、子育て世代への補助金等での経済的な支援だけでは財政が豊かな自治体との差別化は難しいし、財政状況が悪い阪南市で継続的に支援していけるか甚だ疑問です、直近2年では、毎年1000人規模で人口が減少しています。(現在約53000人)

移住のニーズはどこにあるのか、そういう事の議論はされていませんし、今の市長からもどのような街にして行くのかもみえてきません。

野焼きは公害ですし、田畑の近くに住宅地が点在しているような町での農薬使用の制限や有機農業への転換へ促進する政策で、市内で手軽に安全な作物が買えて、学校給食などへ積極的に使用するなどすれば、経済的な支援をしなくても移住の選択肢になるはずです。

 

真の意味での環境改善無くして、移住や永住の選択肢にはならない事を認識すべきです。

秋田県の公害防止条例「屋外燃焼行為の規制」について

2019年10月7日の記事

稲刈り後のもみ殻や稲わら 焼却防止を呼びかけ 秋田県 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191007/k10012116161000.html

秋田県のHPでは、40年以上前に、県公害防止条例に「屋外燃焼行為の規制」を盛り込んだと書かれている。

www.pref.akita.lg.jp

罰則規定が無く、中止勧告や氏名公表だけでは無くせないのは明らかなのに、条例改正は長い年月されていない。

 

阪南市でも公害防止条例で野焼きを禁止し実効性をもたせるには、罰則規定を設ける事が必要だという事が伺える。

野焼きの町阪南市

全国的に問題になっている野焼き、ここ大阪府阪南市泉南地域)でも年中あちこちの畑や田圃で刈草を燃やしている、明らかにビニールなどを燃やした臭いがするときもありますし、燃えるゴミは有料の指定袋に入れないと回収されませんから、生活ゴミを畑で燃やしたりしていても遠くからでは分かりません。

ここ阪南市では、住宅地が点在しているので畑や田圃と隣接していたりして風向き関係なしに少なからず住宅地に煙や臭いの影響があります、しかも年中休みなしです、多いときは風向きによって日に何度も臭いが家の中まで入ってきます。

市では、生活環境課という部署が野焼きの苦情等を受け付けていますが、苦情があれば適切に処理をしてほしいとお願いに行くだけですので、何度注意してもやめてもらえない方がいる事も把握しています。公害の枠内で野焼きを取り扱っているにも関わらず、農業における例外規定を持ち出し、燃やすことで有害な化学物質やPM2.5が発生することを農業者や市民に知らせる事もしていない状況です。

市議会では、移住者誘致の為に他市の動向を参考に、子育て世代への補助金を検討していますが、年中野焼きの大気汚染の町で暮らしたいと思う子育て世代がいるでしょうか、またそこで一生暮らしたいと思うでしょうか。

阪南市は、大阪の一番南の市ですが、大阪市内へも南海電鉄JR阪和線などで一時間ほどで、また関西国際空港へも近く、車があればスーパーなどの普段の買い物も不便がない、それでいて割と静かでそこそこの田舎暮らしが出来る所です。

40年ぐらい前にニュータウンとして開発された所が何箇所もあり、ニュータウンならではの住みやすさもあります、田舎の不便で閉鎖的な地域などへの移住はハードルが高いですが、その点は子育て世代の移住先として候補に上がるのではないでしょうか。

補助金ではなく、お金を出してでも住みたいと思える町づくりを本気で考えないと阪南市に明るい未来は訪れないと思います。